PERSONA5 the Animation SP前編「Dark Sun…」【感想コラム】
アニメ版ペルソナ5の終盤は、特番前後編という形になりました。26話の衝撃的な展開のあと、怪盗団はどう動くのでしょうか?このページの目次1 PERSONA5 the Animation SP前編「Dark Sun…」のあらすじ2 全ての黒幕3 致命的なミス、それはずっと前の4 ジョーカーが強すぎ問題■PERSONA5 the Animation SP前編「Dark Sun…」のあらすじ怪盗団事件の容疑者として逮捕され、拘留されていた蓮が自殺したと大きく報道される中、水面下で動き始める怪盗団。全ての事件を仕組んだ黒幕と思われる人物を特定した怪盗団は、改心させるために新たなターゲットのパレスへ侵入し、オタカラを盗み出すことを決意する。■全ての黒幕名前こそ出ていないものの、蓮が拘置所で自殺したというニュースが大きく報道され、怪盗団の面々はバラバラの場所でそれを見ることに。そして逮捕後の蓮に関わったらしい人物が口封じとして殺されていきます。それは、一連の事件の黒幕を知る特捜部長も例外ではなく…ニュースを見たマスターが怒りを見せる中、冴さんが「彼をかくまって下さい」とルブランに連れてきたのは、明智に射殺されたはずの蓮!?自殺の報道から数日が過ぎても、蓮のことは身元不明の少年として扱われている様子。秀尽学園の制服姿で逮捕されたのに不可解なことです。そして次の話題は衆議院の解散総選挙、この日が公示日ということで、新党・未来連合の党首となった獅童正義が注目を集めているようですが、ちょうど四軒茶屋で本人による街頭演説が行われており、選挙カーの上に立つ姿を見た蓮はあやふやになっていた記憶を再度思い返しました。ルブランに集まっていた仲間たちとの再会を果たした蓮、彼がどんなトリックを使って死を偽装したのかがマスターと冴さんに明かされます。計画の鍵は、実は冴さんの認知世界にありました。冴さんのパレスを攻略する前、明智に悟られないようにあちこちを下調べした結果、認知世界に現実世界と見分けのつかない場所が存在し、警察ビル内の尋問室周辺で敵との遭遇が無く怪盗服への変化も起こらないことを確認。それによって確信に至ったのが、認知世界の尋問室内に認知存在の蓮が現れるということでした。カジノの客やセキュリティの見た目が完全に本物の人間だったことで自信を得て、明智に対して仕込みを行いながらパレスを攻略。冴さんのシャドウを倒すところまでは予定通り、予想外の警察の待ち伏せによって蓮が逮捕され、オタカラだけを持ち出した。…というのは怪盗団が明智に行った芝居。偽のアタッシュケースを用意することで“オタカラは持ち出され、パレスは消滅した”と明智に信じさせたのですね。蓮が逮捕されたのもわざとで、ハメられたように見せかけて怪盗団は逆に罠を張ることにしたのですが、一番の難題は明智を認知世界の尋問室に誘導する方法。明智に気付かれないように、彼自身にナビを起動させる…一見矛盾しているように思えますが、天才ハッカーである双葉がいることでそれは解決したのです。修学旅行の時に蓮のスマホを乗っ取ったことがありましたが、明智のスマホを見せてもらうふりをしてアプリを仕込み、2つのスマホのGPS情報から蓮のスマホと明智のスマホが同じ位置にあることを把握して、双葉が明智のスマホにあるイセカイナビを起動させたというわけ。話もせずにすれ違う可能性もあったため、蓮のスマホを明智に見せる、という時間稼ぎの役割を冴さんに果たしてもらったのです。短時間であれば、パレスの主が自分のパレスに侵入しても問題ないというのも双葉のパレスを攻略したときに分かっていたために出来たこと。その結果、明智は現実世界ではなく認知世界の尋問室に入り、認知存在の蓮を射殺したのです。この場合は遺体は残らないと言う問題があるのですが、冴さんによると警察は遺体の確認をろくに行わず、自殺に偽装するための協力者の存在により検視官は現場を訪れることもなく偽造書類が素通りになったとか。つまり、そんなところにまで精神暴走事件の黒幕の手が伸びているということになります。尋問室周辺は人払いがされ、見張りの警官も黒幕の手下だったため冴さんは自分も仲間の振りをして口止めしたうえでその場を去らせ、まんまと蓮を連れ出すのに成功した。と言うのが怪盗団の罠の真相。蓮の救出とルブランへの移動は双葉が冴さんにメールで指示を出したそうですが、蓮の遺体が無いことの偽装も成功し他のメンバーに公安のマークがついていないことの確認も終わっているということで、怪盗団は黒幕を出し抜くことに成功しました。画像引用元:©ATLUS ©SEGA/PERSONA5 the Animation Project尋問を通し、冴さんを味方に引き入れられるかどうかは蓮にかかっていましたが彼は見事にそれをやってのけたのです。精神暴走事件の真犯人は明智吾郎。そして彼に指示を出し、拘留中の暗殺を指示できるほど警察や公安に影響力のある黒幕。その正体は、双葉が明智のスマホに仕込みをしていたことで盗聴できた通話から掴んでいたのです。来月行われる衆議院の総選挙により、総理大臣の座は確実と言われる政治家・獅童正義!そして、蓮が保護観察処分を受けることになったきっかけもまた、獅童だったのです!明智が獅童に「特別な力がある」と売り込んできたのは2年前のことらしく、人の心を暴走させるのも廃人にするのも思いのままだというその言葉を、獅童は双葉の母の研究を知っていたからこそ受け入れた。政敵の急死やスキャンダルが続くとどうしても目立ってしまう、それを避けるために明智は自分で起こした事件を探偵として解決する案を思いつき、自作自演によって現在の名声を得たのです。蓮が生きていると知らないのもありますが、怪盗団を侮る2人はほとぼりが冷めたころに残りのメンバーを事故死と言う形で葬る計画を立てましたが、果たして…ザ・ファントムは全会一致で獅童を次のターゲットに定め、そのパレスに侵入するべく国会議事堂の前でイセカイナビにキーワードを入力します。内容は、“獅童正義”“国会議事堂”“船”。認知世界に侵入したものの、国会議事堂の姿は変わらず竜司が不審がりますが、背後に視線を向けると水没した街を進む国会議事堂を中心とした巨大な豪華客船であることが分かりました。今までザ・ファントムが見てきた認知世界は、ほとんどが歪みの中心であるパレス以外は現実と変わらないものでしたが、獅童の認知は“この国が沈没したとしても、自分だけは生き延びる”というものだと真先輩が評します。一刻も早く改心させるため、ザ・ファントムはパレスの攻略に乗り出しました。異様な熱狂をもって獅童を指示する人々の姿に異変を感じた三島は蓮にメッセージを送り、ニュースを見てなお怪盗団が密かに戦い続けていることを信じて怪盗お願いチャンネルの運営を続けます。広大な迷路に近い豪華客船内の仕掛けによって、皆でネズミになっちゃったりしつつもオタカラを見つけ出すべく探索を続ける怪盗団。学校を仮病で休んだままですが、川上先生にキーピックの材料の買い物を依頼したりも。蓮が関わってきた人々が現在どうしているのかも少しずつ描写されていますね。客船の乗客たちの会話によると、金城が集めた金や班目が贋作で稼いだ金も獅童に流れていた様子。ほぼすべての事件が一本の糸で繋がれていきます。その中で、双葉のお母さんが遺した認知訶学の研究データを使い、金で廃人化を請け負っていたという恐ろしい事実も明らかになりました。またTVの収録に出ている明智ですが、観客を見ながら自分が望まれない子供として生まれた事実と、人から頼られ、必要とされる存在になりたかったことを心の中で呟きます。そして司会者の言葉から蓮を射殺する直前にめまいのようなものを感じたことを思い出しました。■致命的なミス、それはずっと前の蓮、竜司、杏がTV局に社会見学に行ったとき、明智は彼らに「パンケーキ食べに行くのかい?」と聞いてきましたが、それはモルガナが「来るときに見たデカいパンケーキみたいな場所」という言葉が聞こえていたからに他なりません。パレス内でモルガナがしゃべるのを聞かない限り、現実世界ではモルガナの言葉はネコの鳴き声にしか聞こえないからです。それはどこかで彼らがニアミスしていたということで、明智がひとりでパレスにいたことの裏付け。しかしこのことに気付くことが出来たことさえ紙一重の幸運でしかなく、明智がいずれ怪盗団の仕掛けた罠を見破ることも考慮して動かなければなりません。その頃明智は、獅童から廃人化ビジネスの顧客たちを始末するよう要請されていました。総理就任前に不安の芽は摘み取っておきたいという獅童に、突然の心変わりを感じた明智はシドウ・パレスでザ・ファントムと相対します。明智は彼らを甘く見ていたと認め、ジョーカーの行動力と度胸を称賛しました。獅童に協力する理由を問われますが、明智の真意は父親である獅童に自分を認めさせ、復讐することにあったのです。以前彼は「母は悪い男の愛人だった」と語りましたが、彼を産んだことで母親は不幸になった挙句に亡くなり、生まれることを望まれなかった子供として生きざるを得なかった明智が恨みを抱いているなかで、認知世界を知ったことから獅童への復讐を企てたのだと。ジョーカーの「決着を付けよう」という言葉を受け入れ、明智はシャドウを2体召喚して何かのペルソナの力を付与しジョーカー以外にけしかけますが、普通のシャドウとは比べ物にならない力を発揮していることにナビは驚愕。暴走状態と表現したことでクイーンは明智のロビンフッド以外のペルソナの力が暴走を引き起こすことを察します。シャドウを倒されて明智が解放したペルソナは“ロキ”、その力によるものか、明智の衣装が変化し黒い仮面と衣装となりました。“黒い仮面の男”としての姿を現した明智に対し、ジョーカーは1対1の戦いを挑み、なんとアルセーヌを召喚。戦うなかで明智はジョーカーが自分にないものを持っていることを妬む思いを露わにし、“特別になれない”ことを吐き捨てます。しかし、スカルは彼のことを「十分すぎるぐらい特別だろうが」といい、クイーンは彼の才能をうらやましく思うとともに姉の信頼を得ていることが悔しかったと打ち明けます。ノワールは父のことを許すつもりはないけれど奪っていった大人を見返したいという気持ちは分かると告げ、フォックスやナビ、パンサーとモナは彼が力を得たとき、自分のためだけに使ったことをあげ、ジョーカーと同じ複数のペルソナを使いこなす力があったのではないかと言いながら、その生き方ではジョーカーと同じになれるわけがないと彼を諭しました。その上で、ジョーカーは共にけじめを付けに行くかと問いかけますが、獅童の認知存在の明智がその場に現れたことで事態は急転。シャドウ獅童は認知存在の明智に本物の明智を始末させようというのです!画像引用元:©ATLUS ©SEGA/PERSONA5 the Animation Project認知存在の明智はシャドウを従えながら、ザ・ファントムの面々を始末すれば愛してもらえるかもしれない、などといいますが明智は認知存在の明智を撃ち、続いて水密隔壁のスイッチを撃って作動させひとりシャドウのそばに残りました。そしてチェスの駒をジョーカーに投げてよこし、獅童を改心させるよう依頼しますが、銃撃音のあと明智の反応が消えたことをナビは皆に告げ、彼の想いを背負ったザ・ファントムはついにオタカラの場所を見つけ出します。今回の予告状は、出せば死んだと思われているジョーカーの生存が明らかになるという面を含むため背水の陣であるとクイーンは言いますが、当のジョーカーは「承知の上だ」と返し、ナビは予告状について案があるらしく「名付けて双葉砲だ!」とどこかで聞いたような名称を出しました。そして、選挙前日にTVの電波を乗っ取って大々的に予告状を流すという手に出ます!■ジョーカーが強すぎ問題改めてオタカラがある場所、国会議事堂の大会議室に潜入すると、そこにはやはりシャドウ獅童の姿がありました。シャドウ獅童の言葉によれば、明智には愛人だった母親の面影があったため薄々息子だと気付いていたらしいことが分かります。自分の息子を殺人犯に仕立て上げるという鬼畜の所業に怒りを隠せない怪盗団の面々の前で、シャドウ獅童はボスとしての姿である「人柱の王獣」へと変化、ある程度ダメージを受けることで「シドウ・サマエル・マサヨシ」、「真・シドウ・サマエル・マサヨシ」へと形態を変えました。(実はシャドウ獅童のボス形態は第5形態まであるのですが、2と3は省略されてます)迎え撃つジョーカーもヨシツネ、アリス、ベルゼブブと最強クラスのペルソナを繰り出します。特にヨシツネは、バランスブレイカーと呼ばれる程の強さを持つことでプレイヤーには有名。ベルゼブブが使えるということは、ジョーカーのレベルは最低でも84以上です…獅童を倒したことで、天井にあった船の操舵輪が光りながら降りてきました。「この国の舵を取る」という思いでオタカラが変形していたらしいのですが、なんという傲慢さなのでしょう。そして、現実の獅童は怪盗団を始末するため、薬物を飲んで仮死状態になることで一時的にパレスを崩壊させるという驚きの手段を取ります。爆発しながら崩壊するシドウ・パレスから脱出する怪盗団。獅童の改心が成功したにも関わらず、街の人々の様子は異様さを増すばかり、これは一体…?この続きは3月放送のスペシャル後編で!!年末までにゲームがクリアできなかったという方は、3月を目標に頑張ってくださいませ!タイトルPERSONA5 the Animation監督石浜真史放送期間2018年4月主な声優雨宮 蓮:福山 潤坂本 竜司:宮野真守高巻 杏:水樹奈々製作会社アニプレックスその他の情報http://p5a.jp/ ペルソナ5 感想 のまとめペルソナ5各話も是非チェックして下さい! 第1話「I am thou, thou art I」第2話「Let’s take back what’s dear to you」第3話「A beautiful rose has thorns!」第4話「Steal it, if you can」第5話「The Phantoms」第6話「Our next target is…」第7話「He is my other self」第8話「Put an end to all this and use your own artwork for once.」第9話「Operation maid watch」第10話「I want to see justice with my own eyes」第11話「Let’s be friends, shall we?」第12話「I found the place where I belong」第13話「Dreams and Desires」第14話「What life do you choose?第15話「I am Alibaba」 第16話「This place is my grave」第17話「X Day」第18話 「I’ll guide you to victory」第19話「Aloha」第20話「My name is Beauty Thief!」第21話「You can call me “Noir”」第22話「Is it our fault…?」第23話「How about a deal with me?」第24話「A challenge that must be won」第25話「Jealous Sinner」第26話「I won’t let it end here」 NEW!PERSONA5 the Animation SP前編「Dark Sun…」(あにぶ編集部/如月)
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