高齢化社会でのデザインを考え発展させていくメディア「ことととぶき」が本格始動
建築設計事務所の柴田木綿子建築設計事務所は、みんなで高齢化社会でのデザインを考え、発展させていきたいという思いからデザインリサーチサイト「ことととぶき」を開設した。前向きに高齢化社会を乗り越える「ことととぶき」は、高齢者施設の事業者や介護従事者、介護関係のデザインに関わる人に向けて作ったメディアだ。同メディアは、世界にある様々な素晴らしい高齢化社会の中のデザインを多くの人に紹介し、社会課題をみんなで考え、前向きに高齢化社会を乗り越える手助けをすることを目標にしている。少子高齢化社会ではデザインが介護のサポートをする重要な役割を担う。都市デザインや空間デザイン、プロダクトのような「モノ」だけでなく「コト」に至るまで、様々なデザインは高齢者を支える世代の助けになるだろう。「ことととぶき」はそういったデザインの事例、デザインリサーチや論文を「法規・空間・運営」を切り口として幅広く紹介している。そして、「ことととぶき」を読んでいる人と、高齢者施設の情報を双方向にやり取りし、それにより「ことととぶき」が広く情報共有の場として活用されることを、柴田木綿子建築設計事務所は目指している。「ことととぶき」で公開されている情報は自由に活用できる。より良い高齢者施設や多くの人が住みやすいまちづくりの模索のために役立てみて。「ことととぶき」の名前の由来ウェブサイトの名前「ことととぶき」は、「寿」を長く延ばした造語。「長命」ではなく「長寿」であることが大切だと柴田木綿子建築設計事務所は考え、長く続く幸せな時間を意味して名付けられた。「ことととぶき」の記事について「ことととぶき」の記事の種類は、高齢者を対象としたデザインのリサーチや研究論文などを紹介する「こんなリサーチあります！」、介護現場で考案された介護従事者による工夫などをスナップショット的に紹介する「ここに注目！」、専門家などによる寄稿や高齢者施設関係者などへのインタビューを公開している「教えて〇〇さん！」、事業者による活動や高齢者向けのデザインを分析を含めながら詳しく紹介する「詳しくみてみよう」の大きく分けて4つだ。また、新たに読者参加型リサーチ「理想の休憩についてのアンケート調査」「介護の現場での工夫を募集」を始動した。高齢者施設に関わる法規には、スタッフの休憩室を規定するものがない。そこで柴田木綿子建築設計事務所は、休憩室に関わる法規の改善に繋がるリサーチをしたいと考えているそう。感情労働であり肉体労働である介護に必要とされる休憩はどのようなものなのか？「理想の休憩についてのアンケート調査」は、その入り口になるものだ。さらに「ことととぶき」では、「介護現場における工夫を募集」している。介護の現場や高齢者がいる家で、高齢者のためにしている工夫の画像とその説明文を投稿してほしいとのこと。「ことととぶき」は情報の共有によって、日本の介護が元気になることを目標としている。自身が行っている高齢者のためにしている工夫を「ことととぶき」で紹介し、採用されると「ことととぶき ＃ここに注目」シリーズで紹介される。この機会に、「ことととぶき」をチェックしてみては。ことととぶき：https://kotototobuki.com/(角谷良平)
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