最凶の正義 永遠の殺意と愛「ブルーマーダー」後編
6月20日(木)22時放送『ストロベリーナイト・サーガ』第11話(最終話)ストロベリーナイト・サーガ 第11話(最終話)完全版池袋界隈で暗躍する裏社会の者たちを次々に殺害し震撼させている“ブルーマーダー”。その手口は何らかの武器を用い、全身の骨をバラバラにするという残忍さだ。事件を追っていた姫川玲子(二階堂ふみ)は、勝俣健作(江口洋介)とバディを組む葉山則之(葉山奨之)から“ブルーマーダー”の正体がわかったと連絡を受ける。元警察官、木野一政(要潤)だった。そんな時、池袋のホテルで発砲事件が発生。現場に急行した姫川は、近くの公園に身を潜めていた木野を発見、確保する。姫川が捜査本部に戻ると勝俣がいた。ホテルの事件現場に勝俣と下井正文(陰山泰)がいたことに疑問を持つ姫川。自分で調べろと取り付く島もない勝俣は、木野の取り調べは自分が行うと言い張る。安東智寛警視正(大谷亮介)は、取調官の選任は木野の治療が終わるまでに決まると告げるが勝俣は譲らない。姫川がホテルで銃撃を受けた下井の病室を訪ねると、勝俣がいた。ホテルでの状況を聞く姫川に下井は応じる。下井の話を聞いた姫川と勝俣は、木野が元警察官だという情報を組織に流したのは外部の人間ではないかと思い当たる。例えば、木野を組織の潜り込ませた作戦を知る当時の警察官だ。菊田和男(亀梨和也)は指名手配犯、岩渕時生(大下ヒロト)の潜伏先として茅場組を張っている。菊田は、茅場元組長(相島一之)と出かけた男の風体が、姫川が確保した木野に似ていたことが気になっていた。その夜、勝俣は自分がホテルの事件現場にいたのは、情報屋の辰巳圭一(猪征大)から連絡があったからだと姫川たちに話す。勝俣は辰巳に諸矢勇造(大河内浩)を見張らせていた。辰巳はホテル前に止まったワンボックスカーに若い男が乗るのを目撃。しばらくすると車から木野が降り立って事件が起きたのだ。辰巳は逃げ去ったワンボックスカーを追っていると勝俣言う。木野には共犯者がいたのだ。“ブルーマーダー”は、まだ終わっていない。勝俣は、望み通り木野の取り調べを行う。姫川が補佐することになった。取り調べ中、姫川は勝俣が木野に放った言葉が気に掛かる。木野は自分を陥れた人物を殺害したたけでなく、他の裏社会の者たちも手にかけていた。そんな木野の行動について勝俣は“裏社会を牛耳る一歩手前まで行った”と言ったのだ。姫川は牛耳るというより、木野の行動が裏社会を沈静化させたのではないかと考える。木野が裏社会の天敵になろうとしたのが目的なら納得がいくと言う姫川。木野が行なっていたのは、裏社会の者たちの私刑だと…。木野は姫川の言葉を認め、自分と同じ目をしていると返した。取調室を出た勝俣は、犯人と同じ思考に至る姫川に再び警告する。ワンボックスカーを追っていた辰巳が襲われた。命に別状はないが、手口は先制して鎖骨を折るという“ブルーマーダー”のものだった。現場では、“ブルーマーダー”が使用する特殊な武器も発見される。一方、菊田が茅場組を張り込んでいると、ワンボックスカーが帰ってきた。降り立ったのは、茅場と岩渕時生。時を同じくして、姫川たちもホテルに現れたワンボックスカーと木野、茅場の繋がりを知る。また、時生の過去から木野との関係も浮かぶ。姫川は、時生が“ブルーマーダー”を引き継ごうとしていると見立てる。そんな時、茅場組で立て篭もり事件が発生。悪いことに菊田が犯人たちに捕まってしまった。姫川たちは茅場組に急行。時生は興奮状態で、警察関係者たちに退くよう怒鳴り散らしている。時生は菊田と、一緒に入った署員、2人の拳銃を奪っていた。姫川は特殊班の到着は待てないと、自分が説得にあたると申し出る。そして、犯人の隙をついて取り押さえると言い切った。パトカーの陰から出た姫川は、両手を挙げて茅場組の建物に近づく。建物の中に入ることに成功した姫川は時生に説得を始める。そして、姫川は時生の隙を突いて、隠し持っていた拳銃を向けた。興奮して銃口を菊田に突きつける時生。すると、姫川は自らの過去を時生に話す。暴行を受けた苦しみ、犯人への怒り…。そんな思いを救ってくれた、警察という組織、仲間たちへの感謝。姫川の心情を初めて知る菊田。それでも拳銃を下げない時生に菊田が力を振り絞って襲いかかる。姫川も同調し、時生の制圧に成功。菊田は姫川に茅場への注意を促す。しかし、茅場に抵抗する気はなかった。それよりも、茅場は時生が“ブルーマーダー”ではないと、かばうことに必死。姫川は、時生に“あなたにも思ってくれる人はいる”と告げる。姫川が菊田と建物から出て行くと、石倉保(宍戸開)たち旧姫川班の仲間たちが駆け寄ってきた。無事を喜び合う姫川、菊田、石倉、湯田康平(中林大樹)、葉山…井岡博満(今野浩喜)も笑顔の輪に加わって…。一方、池袋東署では下井が安東を呼び出していた。下井は、木野を利用して出世し、不必要になったらスパイだと裏組織に売ったのは安東だろうと詰め寄る。否定はしない安東だが、木野は警察の組織が変わるのに伴い、時代に切り捨てられたのだとうそぶく。と、そこに、勝俣と木野が入って来た。驚く安東に、勝俣は木野に聞かせてやりたかったと告げる。恨みを隠そうともしない木野の視線を受けながら、安東は去って行った。姫川は入院した菊田を見舞う。姫川のことを何もわかっていなかったと詫びる菊田。そんな菊田に、姫川は自分が捜査一課に返り咲いて再招集をかけたら来てくれるか? と、尋ねる。菊田は部下の1人として、その時は本当に姫川を支えると約束した。番組概要木曜劇場『ストロベリーナイト・サーガ』<放送日時>毎週(木)22時~22時54分<出演者>二階堂ふみ亀梨和也 ・江口洋介他
Muscat